韓国語の許可と禁止:〜してもいい(-아/어도 되다)と〜してはいけない(-면 안 되다)を徹底解説!
こんにちは。
ハングルライフ、運営者のホシです。
韓国語の許可と禁止の表現である、〜してもいい(-아/어도 되다)と、〜してはいけない(-면 안 되다)の使い分けに悩んでいませんか。
韓国語の許可と禁止の文法は、陽母音や陰母音、パッチムの有無によって活用が変化するため、難しく感じる方も多いかもしれません。
この記事では、それぞれの意味や基本の活用ルールはもちろん、してもいいですかという疑問形に対する自然な返答の仕方や、しても大丈夫だといった似た表現との違いまで、詳しく解説していきます。
変則活用の注意点もしっかりおさえて、韓国語でのコミュニケーションをもっとスムーズにしていきましょう。
この記事で分かる事
- 韓国語の「〜してもいい」の活用ルールと作り方がわかる
- 韓国語の「〜してはいけない」のパッチムによる使い分けがわかる
- 許可を求める質問に対する、自然な返答のパターンが身につく
- 間違えやすい類似表現や、つまずきやすい変則活用の違いが明確になる
韓国語の許可と禁止:〜してもいい(-아/어도 되다)表現
まずは、相手に許可を求めたり、逆に許可を与えたりする時によく使う「〜してもいい」「〜してもかまわない」という表現から見ていきましょう。
日常会話でも頻繁に登場するので、しっかりマスターしたいですね。
旅行先での買い物やレストラン、あるいは韓国人の友達とのチャットなど、あらゆる場面で活躍する非常に実用的で便利な文法です。
活用の基本ルールから順番に、一つずつ丁寧に解説していきますので、焦らず一緒に確認していきましょう。
陽母音や陰母音による「してもいい」の活用
「〜してもいい」は韓国語で-아/어도 되다と言います。
この表現を使う時、一番気をつけたいのが、動詞や形容詞の語幹の「最後の母音」が何であるかという点です。
韓国語の文法ではおなじみの「母音調和」というルールですね。
この最後の母音が「陽母音」なのか「陰母音」なのかによって、後ろにくっつく形が「아도 되다」になるか「어도 되다」になるかが決まります。
ここでしっかりと基礎を固めておくことが、今後の韓国語学習をスムーズに進めるための大きな鍵になりますよ。
まずは陽母音のグループから詳しく見ていきましょう。
語幹の最後の母音が「ㅏ(ア)」または「ㅗ(オ)」の場合は「陽母音」と呼ばれます。
この場合は、後ろに-아도 되다をくっつけます。
語幹が「가(母音ㅏ)」になります。
가 + 아도 되다 = 가도 되다(行ってもいい)
※「ㅏ」が重なるので一つにまとまります。
語幹が「보(母音ㅗ)」になります。
보 + 아도 되다 = 봐도 되다(見てもいい)
※「ㅗ」と「ㅏ」が合体して「ㅘ(ワ)」になります。
語幹が「앉(母音ㅏ)」になります。
앉 + 아도 되다 = 앉아도 되다(座ってもいい)
※パッチムがあるのでそのまま後ろにくっつきます。
陽母音のグループには、明るく開いたイメージの音が属しています。
パッチムがない場合は母音同士が合体(縮約)することも多いので、発音の変化にも注意してみてくださいね。
続いて、陰母音のグループについても詳しく解説していきます。
語幹の最後の母音が「ㅏ」と「ㅗ」以外のすべて(ㅓ, ㅜ, ㅣ, ㅡ など)の場合は「陰母音」と呼ばれます。
この場合は、後ろに-어도 되다をくっつけます。
語幹が「먹(母音ㅓ)」になります。
먹 + 어도 되다 = 먹어도 되다(食べてもいい)
※連音化して「머거도(モゴド)」と発音します。
語幹が「마시(母音ㅣ)」になります。
마시 + 어도 되다 = 마셔도 되다(飲んでもいい)
※「ㅣ」と「ㅓ」が合体して「ㅕ(ヨ)」になります。
語幹が「쉬(母音ㅟ)」になります。
쉬 + 어도 되다 = 쉬어도 되다(休んでもいい)
※そのままくっつけます。
最初は「これは陽母音?陰母音?」と頭の中でパズルを組み立てるように考えるかもしれません。
しかし、韓国語の勉強を続けていくうちに、口の筋肉が自然と「이거 먹어도 돼?(これ食べてもいい?)」と正しい形を覚えてくれます。
焦らず、たくさんの例文に触れることが一番の近道かなと思います。
「하다」を用いた許可表現の作り方
韓国語には「공부하다(勉強する)」や「운동하다(運動する)」「청소하다(掃除する)」のように、「名詞 + 하다(〜する)」の形で作られている単語が無数に存在します。
実は、これらの「하다」がつく動詞や形容詞の活用はとってもシンプルで覚えやすいんです。
陽母音や陰母音をいちいち確認する手間が省けるので、初心者の方にとってはボーナスステージのようなものですね。
どのようなルールで変化するのか、具体的な例を見ながらしっかりと確認していきましょう。
「하다」を「〜してもいい」という許可の表現にする場合、하다が「해」に変わり、その後に「도 되다」がくっつくと覚えてください。
厳密に言うと「하 + 여도 되다」が変化して「해도 되다」になるのですが、日常会話では理屈よりも「하다 → 해도 되다」と丸暗記してしまう方が圧倒的にスムーズです。
📚 공부하다(勉強する)
→ 공부해도 되다(勉強してもいい)
📱 전화하다(電話する)
→ 전화해도 되다(電話してもいい)
🎬 시작하다(始める)
→ 시작해도 되다(始めてもいい)
🍳 요리하다(料理する)
→ 요리해도 되다(料理してもいい)
許可の表現は主に動詞に対して使われます。
しかし、「따뜻하다(温かい)」「깨끗하다(清潔だ、綺麗だ)」といった「하다」がつく形容詞を「〜であってもいい」という状態の許容として使う場合も、ルールは全く同じです。
例えば、「(部屋は広くなくても)清潔であってもいい=清潔ならそれでいい」と言いたい時などは、깨끗해도 돼요のように表現することができます。
ちなみに、文章を書く際の分かち書き(띄어쓰기)ですが、「해도」と「되다」の間にはスペースを空けて「해도 되다」と書くのが正しい表記ルールです。
「해도되다」と繋げてしまわないように、作文やチャットの際には少しだけ意識してみてくださいね。
「してもいいですか?」の疑問形と例文
「〜してもいい」の基本の形が作れるようになったら、次はいよいよ実践編です。
私たちが日常生活でこの文法を一番よく使うのは、おそらく相手に「〜してもいいですか?」と許可を求める疑問形の時ですよね。
韓国語には相手との関係性や状況によって丁寧さのレベル(語尾)が変わるという特徴があります。
親しい間柄で使うタメ口表現から、ビジネスシーンでも使えるフォーマルな表現まで、しっかりと3つのパターンをマスターしておきましょう。
ここで紹介する疑問形をそのまま覚えてしまえば、明日からすぐに実際の会話で使うことができますよ。
友達同士や年下の相手など、気兼ねない関係の時には「요」を取ったパンマルを使います。
語尾のイントネーションをクイッと上げるだけで疑問形になります。
形:〜아/어도 돼? (上げる ↗)
이거 먹어도 돼?(これ食べてもいい?)
나 먼저 가도 돼?(私、先に行ってもいい?)
お店の店員さんや、そこまで親しくない知人、あるいは初対面の人など、最も無難で幅広く使えるのがヘヨ体です。
迷ったらとりあえずこれを使っておけば失礼には当たりません。
形:〜아/어도 돼요? (上げる ↗)
여기에 앉아도 돼요?(ここに座ってもいいですか?)
사진 좀 찍어도 돼요?(写真ちょっと撮ってもいいですか?)
会社の上司に対する報告や、会議の場、あるいはより丁寧にお客様に対応する時など、かしこまった状況ではハムニダ体を使います。
疑問形にする時は「되다」の語幹に「ㅂ니까?」をつけて「됩니까?」とします。
形:〜아/어도 됩니까? (上げる ↗)
내일은 쉬어도 됩니까?(明日は休んでもよろしいでしょうか?)
카드로 계산해도 됩니까?(カードでお会計してもよろしいですか?)
自分が普段よく使うであろうシチュエーションを具体的に想像してみてください。
そして、実際の場面を思い浮かべながら声に出して何度も練習してみるのが、実践でパッと口から出てくるようになる一番のコツですよ。
「してもいいですか?」への返答の仕方
自分が「〜してもいいですか?」と聞くことができるようになったら、今度は相手から聞かれた時にどう答えるか、自然な返答のバリエーションを持っておきたいですよね。
相手の質問に対してスムーズに答えられるようになると、会話のキャッチボールがぐっと楽しくなります。
ここでは、「はい」と許可する場合と、「いいえ」と断る(禁止する)場合で、ネイティブがよく使う自然なフレーズをいくつかご紹介します。
状況に合わせて適切なフレーズを選べるように、それぞれのニュアンスもしっかりと掴んでおきましょう。
一番シンプルで無難な答え方は、そのままおうむ返しのように答える方法です。
네, 해도 돼요.(はい、してもいいですよ)
네, 앉으셔도 돼요.(はい、お座りになってもいいですよ ※尊敬語を入れた形)
相手にもっと快く許可を与えたい、「ぜひそうしてください」と推奨するニュアンスを込めたい場合は、命令形(〜してください)の丁寧な形である「-(으)세요」を使うのが韓国語らしい表現です。
네, 하세요.(はい、してください)
네, 편하게 보세요.(はい、楽にご覧ください ※お店で商品を手に取っていいか聞かれた時など)
그럼요, 당연하죠!(もちろんです、当然ですよ! ※より強く快諾する時)
相手からの申し出を快く受け入れる時は、笑顔とともにこれらのフレーズを使ってみてください。
一方で、相手の申し出を断らなければならない時もありますよね。
断る時の表現もセットで覚えておきましょう。
文法通りに直接的に禁止を伝える表現です。
少し冷たく、きつい印象を与えてしまう可能性があります。
아니요, 하면 안 돼요.(いいえ、してはいけません)
日常会話で角を立てずに断りたい時は、クッション言葉を挟んだり、「今はダメだ」と条件をつけたりすることが多いです。
죄송하지만, 지금은 안 돼요.(申し訳ありませんが、今はダメなんです)
아직 하면 안 돼요. 조금만 기다려 주세요.(まだしてはいけません。
もう少しだけ待ってください)
断る時は特に、表情や声のトーンを柔らかくするように意識してみてくださいね。
言葉自体は同じでも、言い方一つで相手の受け取り方は大きく変わってきます。
「しても大丈夫だ」(괜찮다)との違い
韓国語を勉強していると、「〜してもいい(-아/어도 되다)」と非常に似た表現として、-아/어도 괜찮다(〜しても大丈夫だ)という文法に出会うと思います。
どちらも日本語に訳すと「〜してもいいですよ」となることが多いため、使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つ、日常会話の多くの場合で置き換えても通じますが、根底にある「焦点の当たり方」に少しだけニュアンスの違いがあります。
この細かなニュアンスの違いを理解することで、よりネイティブに近い自然な表現力が身につきますよ。
社会的なルール、規則、または相手からの「許可」が下りているかどうかに焦点が当たっています。
「それをすることが許されているか」「やっても構わないか」というニュアンスです。
여기에 주차해도 돼요?(ここに駐車してもいいですか?)
→ ここは駐車禁止エリアではないか、駐車する権利・許可があるかを聞いています。
それをすることで何らかの支障が出ないか、状態として「問題がないか」「大丈夫か」ということに焦点が当たっています。
ルールというよりは、相手の個人的な都合や状態を気遣うニュアンスが含まれます。
내일 밤에 전화해도 괜찮아요?(明日の夜に電話しても大丈夫ですか?)
→ 電話すること自体は許可されている関係だとしても、相手が寝ていないか、迷惑にならないかという「状態・都合」を気にしています。
💡 使い分けの最大のポイント
「法律や絶対的なルール」について聞く時は「되다」の方が自然です。
❌ 미성년자가 술을 마셔도 괜찮아요?(未成年がお酒を飲んでも「大丈夫」ですか? ※健康上の問題を心配しているように聞こえる)
⭕ 미성년자가 술을 마셔도 돼요?(未成年がお酒を飲んでも「いい=許可されている」ですか?)
少し難しい解説になってしまいましたが、日常の些細な「これ食べてもいい?(이거 먹어도 돼? / 이거 먹어도 괜찮아?)」くらいであれば、どちらを使っても全く問題ありません。
あまり神経質になりすぎず、まずはどんどん使って慣れていくのが一番です。
失敗を恐れずに声に出してみましょう。
「ㅂ」や「ㄷ」などの変則活用と許可表現の形
韓国語学習者が必ずと言っていいほどぶつかる大きな壁、それが「変則活用」ですよね。
今回学んでいる「〜してもいい(-아/어도 되다)」は母音の形によって変化する文法なので、この変則活用のルールがばっちり適用されます。
最初は「えっ、また形が変わるの?」と戸惑うかもしれませんが、少しややこしいと感じるのは最初だけです。
よく使う単語ばかりなので、一つずつ丁寧に整理していきましょう。
ルールさえ理解すれば、あとはパズルのように当てはめるだけですよ。
語幹の最後が「ㅂ」パッチムで終わる単語の多くは、後ろに「아/어」が来ると、パッチムの「ㅂ」が脱落して「오」または「우」に変化します。
돕다(手伝う) → 도와도 되다(手伝ってもいい)※「오」に変化
맵다(辛い) → 매워도 되다(辛くてもいい)※「우」に変化
語幹の最後が「ㄷ」パッチムで終わる単語のうち、後ろに母音が来ると「ㄷ」が「ㄹ」に変わるものがあります。
듣다(聞く) → 들어도 되다(聞いてもいい)
걷다(歩く) → 걸어도 되다(歩いてもいい)
※「받다(受け取る)」などは正則なので「받아도 되다」となります。
「르」の前の母音によって「라」か「러」に変わり、パッチムに「ㄹ」が追加されます。
모르다(知らない) → 몰라도 되다(知らなくてもいい)
부르다(呼ぶ) → 불러도 되다(呼んでもいい)
後ろに母音が来るとパッチムの「ㅅ」がスッと脱落して消えてしまいます。
낫다(治る) → 나아도 되다(治ってもいい)
これら変則活用は頭で考えるよりも、単語とセットで「들어도 되다」「몰라도 되다」のように、一つのフレーズとしてそのまま暗記してしまうのがおすすめです。
会話でスムーズに使えるようになる一番の秘訣かなと思います。
韓国語の許可と禁止:〜してはいけない(-면 안 되다)表現
さて、ここまで「〜してもいい」という許可の表現を詳しく見てきました。
ここからは、その真逆である「〜してはいけない」「〜するとダメだ」と禁止したり、相手に強い忠告を与えたりする際に使う表現を見ていきましょう。
許可の表現が「母音の陰陽」で活用が決まったのに対し、禁止の表現は「パッチムの有無」が鍵になります。
ルール自体は非常にシンプルで論理的なので、しっかりマスターしていきましょうね。
パッチム有無によるしてはいけない活用
「〜してはいけない」は韓国語で-(으)면 안 되다と言います。
直訳すると「〜したら(-(으)면)」「ダメだ、いけない(안 되다)」となり、これが組み合わさって禁止の表現として使われています。
この文法を使う時に確認すべきなのは、動詞や形容詞の語幹の最後に「パッチムがあるか・ないか」です。
パッチムの有無によって、間に「으」というクッションが入るかどうかが決まるという、韓国語特有の美しいルールですね。
語幹の最後にパッチムがない場合は、そのまま-면 안 되다をくっつけます。
非常にシンプルで覚えやすいですね。
가다(行く):가 + 면 안 되다 = 가면 안 되다(行ってはいけない)
오다(来る):오 + 면 안 되다 = 오면 안 되다(来てはいけない)
하다(する):하 + 면 안 되다 = 하면 안 되다(してはいけない)
語幹の最後にパッチムがある場合は、子音が連続して発音しにくくなるのを防ぐため、クッションとして「으(ウ)」を挟み、-으면 안 되다をくっつけます。
먹다(食べる):먹 + 으면 안 되다 = 먹으면 안 되다(食べてはいけない)
입다(着る):입 + 으면 안 되다 = 입으면 안 되다(着てはいけない)
찍다(撮る):찍 + 으면 안 되다 = 찍으면 안 되다(撮ってはいけない)
実際に発音する時は「먹으면(モグミョン)」「입으면(イブミョン)」のように、パッチムが「으」の丸(ㅇ)の位置に移動して発音される連音化が起こります。
発音を滑らかにするための「으」だと理解しておくと、とても納得しやすいですよね。
口に出してその滑らかさを実感してみてください。
注意すべき「ㄹパッチム」の禁止表現ルール
パッチムの有無による使い分けは先ほど説明した通りですが、韓国語の文法で常に私たちを悩ませるのが、ちょっとした例外の存在です。
今回の「-(으)면 안 되다」においても、語幹が「ㄹ(リウル)」のパッチムで終わる単語だけは、特別な扱いを受けます。
ここが学習者が最も間違いやすいポイントの一つなので、ぜひ注意して覚えていただきたい部分です。
なぜ例外になるのか、その理由もあわせて解説しますね。
普通、パッチムがある単語にはクッションの「으」を入れて「-으면 안 되다」とすると説明しましたよね。
しかし、ㄹパッチムを持つ単語は「으」を入れず、パッチムがない単語と同じように直接「-면 안 되다」をくっつけます。
열다(開ける)の場合
❌ 열으면 안 되다
⭕ 열면 안 되다(開けてはいけない)
만들다(作る)の場合
❌ 만들으면 안 되다
⭕ 만들면 안 되다(作ってはいけない)
놀다(遊ぶ)の場合
❌ 놀으면 안 되다
⭕ 놀면 안 되다(遊んではいけない)
なぜㄹパッチムだけ特別扱いなのか疑問に思うかもしれません。
これは韓国語の発音の性質上、「ㄹ」の音のすぐ後ろに「으」の音が来ると非常に発音しづらくなるためです。
「열면(ヨルミョン)」と「열으면(ヨルミョン)」を口に出して比べてみてください。
「열면」の方が舌の動きがスムーズで発音しやすいですよね。
このルールは「-(으)면(〜すれば)」という仮定の文法を使う時すべてに共通するルールです。
ここでしっかりと覚えておくと、後々もっと高度な文法を学ぶ時にも必ず役立ちますよ。
音の響きの美しさを追求する韓国語ならではのルールですね。
「しないでください」(지 말다)との違い
韓国語で「禁止」を表す表現を勉強していると、もう一つ有名な文法として-지 마세요(〜しないでください)という表現を思い浮かべる方も多いと思います。
「〜してはいけない(-(으)면 안 되다)」と「〜しないでください(-지 마세요)」は、どちらも相手の行動を止める表現ですが、使うべきシチュエーションやニュアンスが明確に異なります。
この違いを理解しておくと、より自然で、相手に誤解を与えない韓国語が話せるようになります。
どちらも日常会話で非常によく使うので、それぞれの特徴を対比しながら確認していきましょう。
社会的な規則や常識、あるいは状況的に「それをすることは許されない」「それをすると悪い結果を招く」という客観的な禁止事項や条件に焦点を当てた表現です。
여기에 쓰레기를 버리면 안 됩니다.(ここにゴミを捨ててはいけません。)
→ ゴミ捨て禁止というルールがあることを伝えています。
감기니까 찬물을 마시면 안 돼.(風邪だから冷たい水を飲んだらダメだよ。)
→ 病気が悪化するという条件から、強い忠告をしています。
話し手が目の前にいる相手に対して、直接的に「その行動をやめてほしい」「しないでほしい」と要求・命令する表現です。
저를 보지 마세요.(私を見ないでください。)
→ 個人的な要求として「見るな」と伝えています。
(「見たらダメだ」というルールがあるわけではありませんよね。)
걱정하지 마세요.(心配しないでください。)
→ 「心配してはいけない」という規則ではなく、相手の心を気遣うお願いです。
この「客観的なルール」か「主観的な要求」かというニュアンスの違いは、韓国語の検定試験においても頻出の重要ポイントです。
(出典:公益財団法人 韓国教育財団『韓国語能力試験 TOPIK』)
文脈に合わせて適切に使い分けられるようになると、あなたの韓国語の表現力はグッと上がりますよ。
ぜひ意識して使い分けてみてくださいね。
「르」や「ㅅ」などの変則活用と禁止表現の形
許可表現の際にも登場した「変則活用」ですが、禁止表現「〜してはいけない(-(으)면 안 되다)」を作る際にも、一部の単語で特有の変化が起こります。
許可の時(아/어が続く場合)と、禁止の時(으が続く場合)で変化の仕方が少し異なるものもあるので、混同しないようにしっかりと整理しておきましょう。
ここを乗り越えれば、この文法はもう完璧にマスターしたと言っても過言ではありません。
最後の仕上げとして、じっくり確認していきましょう。
パッチムが「ㅂ」で終わる単語の後ろに「으」が来ると、パッチムの「ㅂ」が「우」に変化します。
そして「우」はパッチムのない母音なので、そのまま「면」がくっつきます。
춥다(寒い) → 추우면 안 되다(寒くてはいけない)
맵다(辛い) → 매우면 안 되다(辛くてはいけない)
パッチムの「ㄷ」の後ろに母音(으)が来ると、「ㄷ」が「ㄹ」に変わります。
この時、形としては「ㄹ」パッチムになりますが、「으」はそのまま残ります。
듣다(聞く) → 들으면 안 되다(聞いてはいけない)
걷다(歩く) → 걸으면 안 되다(歩いてはいけない)
許可表現(아/어)の時は形が変わりましたが、禁止表現のように「으」が続く場合は、実は何も変化しません。
パッチムなしの単語と同じように扱います。
자르다(切る) → 자르면 안 되다(切ってはいけない)
고르다(選ぶ) → 고르면 안 되다(選んではいけない)
後ろに母音(으)が来るとパッチムの「ㅅ」が脱落します。
ただし、「ㅅ」が消えても、もともとパッチムがあった名残として「으」はそのままくっつきます。
낫다(治る) → 나으면 안 되다(治ってはいけない)
붓다(注ぐ、腫れる) → 부으면 안 되다(注いではいけない)
少し複雑に感じるかもしれませんが、例文をそのまま声に出して読む練習を繰り返すことで、自然とルールが身についていきますよ。
頭で考えるより、まずは声に出してみましょう。
韓国語の許可と禁止:「してもいい」・「してはいけない」
いかがでしたでしょうか。
今回は、韓国語の許可と禁止:〜してもいい(-아/어도 되다)と〜してはいけない(-면 안 되다)の作り方や活用ルール、そしてネイティブが日常会話で使う自然な返答フレーズや類似表現との違いについて、かなり詳しく解説してきました。
この記事一つで、あなたの疑問や悩みが完全に解決できていれば嬉しいです。
母音の種類(陽母音・陰母音)やパッチムの有無、さらには変則活用など、一度に覚えることは少し多いと感じたかもしれませんね。
しかし、この「許可」と「禁止」の表現は、韓国を旅行する時はもちろん、ドラマのセリフや推しとのコミュニケーションなど、あらゆる場面で本当に役に立つ、使用頻度の極めて高い超重要文法です。
最初から完璧な活用を目指して頭で考え込むよりも、まずは「가도 돼?(行ってもいい?)」「안 돼!(ダメ!)」のような短いフレーズを声に出して、口の筋肉を慣らしていくのがおすすめですよ。
なお、当ブログで解説している文法やニュアンスは、あくまで一般的な学習の目安となるものです。
韓国語には地域による方言や世代による言葉の使い方の違いもあります。
より正確で専門的な知識が必要な場合や、試験対策として厳密な文法規則を確認したい場合は、最終的な判断として語学学校の先生などの専門家にご相談いただいたり、公式なテキスト等もあわせてご確認いただくことを推奨します。
言葉の学習に終わりはありませんが、焦らず、自分のペースで韓国語学習を楽しく続けていってくださいね。
私もずっと応援しています!

