韓国語の接続表現②:〜ので・〜して(-아/어서)の原因と順序を徹底解説!
こんにちは。ハングルライフ、運営者の「ホシ」です。
現在、ブログでTOPIK1級向けの対策記事を20本ほど準備しているのですが、その中でも特によく質問されるのが今回のテーマです。
韓国語の接続表現②:〜ので・〜して(-아/어서)の原因と順序に関する使い方や接続のルールで迷ってしまうことはありませんか。
特に文章を作る際に過去形をどこにつければいいのかという悩みや、同じような理由の意味を持つ니까との違い、そして行動の順序を表す고との違いは、学習者がとてもつまずきやすいポイントですよね。
この記事では、陽母音や陰母音による変化のルールも含めて、皆さんの疑問がすっきりと解決できるよう分かりやすく整理してみました。
専門家ではなく皆さんと同じく韓国語に興味を持つ一人の学習者として、かゆいところに手が届くような解説を目指していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事で分かる事
- 原因と順序を表す2つの基本的な意味と正しい接続の形がわかる
- 過去形の時制マーカーをどこに置くべきか迷わなくなる
- 理由を表す表現や順序を表す他の文法との決定的な違いをマスターできる
- 挨拶や感情表現を使う際の自然な言い回しが身につく
韓国語の接続表現②:〜ので・〜して(-아/어서)の原因と順序とは
まずは、この文法が持つ2つの顔、「原因・理由」と「行動の順序」の基本ルールについて、たっぷりと時間をかけて整理していきますね。
パッチムの有無や母音の種類によって形がどう変わるのか、ここでしっかりと土台を固めていきましょう。
「아/어서」の使い方と基本的な接続
韓国語の文章を作っていく上で、絶対に避けては通れないのがこの「-아/어서」という接続表現です。
これは動詞や形容詞の語幹にピタッとくっついて、前後の文をとても自然な流れでつなぐ役割を持っています。
私自身、韓国語を学び始めた頃はこの接続語尾の便利さに感動した反面、使いどころが多すぎて少し混乱した記憶があります。
2つの基本的な使い方(顔)
前の文が後ろの文の「原因・理由(〜なので、〜だから)」になる使い方です。
前の動作が終わった後に、すぐ次の動作が続く「順序(〜して、〜てから)」の使い方です。
日本語で考えてみると、「お腹が痛い(原因)+病院に行く(結果)」を繋げる時も、「友達に会う(行動1)+映画を見る(行動2)」を繋げる時も、どちらも「〜て」や「〜ので」という似たような言葉で繋ぎますよね。
韓国語でも全く同じように、この一つの文法で2つの異なるシチュエーションをカバーできるというわけです。
非常に使用頻度が高い文法なので、日常会話でもテキストでも頻繁に登場します。
接続はパズル感覚で簡単!
私たちが普段よく使う丁寧語の「ヘヨ体(〜요)」の作り方とほぼ同じ感覚で作ることができます。「요」を取り外して、代わりに「서」をくっつけるだけと覚えておくと、頭の中でパズルを組み立てるようにスムーズに変換できるかなと思います。この法則さえ覚えてしまえば、新しい単語に出会った時もすぐに応用が効くようになりますよ。
陽母音や陰母音での接続ルール
韓国語の動詞や形容詞にこの文法を接続させる時、語幹の最後の母音が「陽母音」なのか「陰母音」なのかによって、くっつくパーツの形が変化します。
ここは韓国語特有の「母音調和」という美しいルールが適用される基礎的な部分なので、焦らずじっくりと確認しておきましょう。
陽母音とは「ㅏ, ㅗ」のことで、明るく上に向かうイメージの音です。
一方、陰母音はそれ以外の「ㅓ, ㅜ, ㅡ, ㅣ」などで、少し暗く下に向かうイメージの音ですね。
例えば、髪を洗うという意味の動詞「감다(カムタ)」を見てみましょう。
語幹の母音が「ㅏ」なので陽母音となり、「감아서」と変化します。
このように、母音の種類を見分けることが第一歩となります。
陽母音(ㅏ, ㅗ)の場合
語幹に「-아서」を接続します。
・가다(行く) → 가 + 아서 = 가서
・오다(来る) → 오 + 아서 = 와서
・작다(小さい) → 작 + 아서 = 작아서
陰母音(ㅏ, ㅗ以外)の場合
語幹に「-어서」を接続します。
・먹다(食べる) → 먹 + 어서 = 먹어서
・읽다(読む) → 읽 + 어서 = 읽어서
・길다(長い) → 길 + 어서 = 길어서
하다(〜する)や名詞の場合
本来の「하여서」が縮約されて「-해서」に変化します。
・공부하다(勉強する) → 공부해서
・피곤하다(疲れる) → 피곤해서◆ 名詞に接続する場合
指定詞「이다」を活用して「-(이)라서」となります。
・パッチムあり:학생(学生) → 학생이라서
・パッチムなし:의사(医者) → 의사라서
最初は少しややこしく感じるかもしれませんが、声に出して何度も読んでいるうちに、自然と口が覚えてくれますよ。
過去形の時制マーカーを置く位置
実際に自分で韓国語の作文をしたり、日記を書いたりしていると、「昨日起きたことだから、過去形にして文を繋ぎたい!」と思う瞬間が必ずやってきます。
この時、どこに過去のマーカーである「았/었」を置くかで迷う学習者が非常に多いです。
日本語の感覚だと「雨が降ったので、家にいました」というように、原因の部分にも過去のニュアンスを含めてしまいますよね。
しかし、韓国語にはここで絶対に守らなければならない明確なルールが存在します。
超重要!時制マーカーの禁止ルール
「-아/어서」の前に時制(過去形 았/었・未来形 겠)は絶対につけてはいけません!
例えば「雨が降ったので」と言いたい時に、過去形にして✖️「비가 왔어서」としてしまうのは、日本人学習者が最も陥りやすい間違いの一つです。
正しくは、時制は文の一番最後でのみ表現するというルールに従い、⭕️「비가 와서 집에 있었어요.(雨が降ったので、家にいました)」とするのが正解です。
私自身の趣味のランニングを例に挙げると、「週に3回、10キロ走ったので疲れました」と言いたい場合も、✖️「10km를 달렸어서 피곤했어요」とするのはNGです。
前半は基本形の接続にして、⭕️「10km를 달려서 피곤했어요.」とし、最後の「피곤했어요」の部分だけで過去の出来事であることを表現します。
前後の文を一つのセットとして捉え、時間の流れは最後の結びで決定するという韓国語独特の感覚を、ここでしっかりと身につけておきましょう。
理由を表す「니까」との違いと使い分け
韓国語で理由を表す表現を学ぶと、必ずと言っていいほど「-(으)니까(〜だから)」という別の文法にも出会います。
どちらも日本語に訳すと「〜なので、〜だから」となり、同じような意味に思えますよね。
しかし、ネイティブの頭の中ではこの2つは明確に使い分けられており、ニュアンスの差がはっきりと存在します。
ここを理解できると、表現力がグッとアップしますよ。
-아/어서 が持つニュアンス(客観的・一般的)
自然現象や、誰が見ても明らかな客観的な事実、一般的な理由を表すのに適しています。
「雨が降ったから道が濡れている」のような、原因と結果が自然に結びつくようなシチュエーションでよく使われます。
また、語感が柔らかいため、丁寧な印象を与えることができます。
-(으)니까 が持つニュアンス(主観的・意志的)
話し手の個人的な主観、判断、主張を強く押し出したい時に使われます。
「私はこう思うから、こうしよう!」という強い意志が込められていることが多いです。
最も大きな違いは、後ろに続く文章の形です。
「-(으)니까」は、話し手の主観が入るため、「〜니까 〜(으)세요(〜だから〜してください)」のように、後ろに命令形や勧誘形(〜しましょう)を自然につなげることができます。
後ほど詳しく解説しますが、「-아/어서」の後ろには絶対に命令や勧誘を持ってくることができません。
また、時制のルールも異なり、「-(으)니까」の前には過去形の「았/었」を置くことができる(例:비가 왔으니까 = 雨が降ったのだから)という点も、決定的な違いの一つです。
状況に応じて、柔らかく事実を伝えるか、自分の判断を強く伝えるかで使い分けてみてくださいね。
順序を表す「고」との違いと関連性
次によく学習者を悩ませる疑問が、行動の順序を表す「-고(〜して、〜て)」との違いです。
こちらも日本語ではどちらも「〜して」と訳せてしまうため、会話の中でとっさにどちらを使えばいいかパニックになってしまうことがありますよね。
実はこの2つ、行動同士の「つながりの強さ」に決定的な違いがあるんです。
行動同士のつながりの強さで判断!
前の動作が起こらなければ、後ろの動作が成り立たないような時に使います。
例:「도서관에 가서 책을 빌렸어요.(図書館に行って本を借りました)」
※図書館に行くという行動が、本を借りるための前提条件になっています。◆ -고:単なる動作の羅列(並列)
前後の動作に関連性がなくても使える、独立した行動の順番リストです。
例:「밥을 먹고 양치질을 했어요.(ご飯を食べて、歯磨きをしました)」
※それぞれ独立した別の行動を順番に言っているだけです。
ここを意識するだけで、韓国語の文章が驚くほど立体的で自然なものになりますよ。
韓国語の接続表現②:〜ので・〜して(-아/어서)の原因と順序を解説
ここまでで、基本的な接続の形と、よく似た類似表現との違いが見えてきたかと思います。
ここからは、実際の会話や文章作成で使う際に「絶対にやってはいけないNGルール」や、よりネイティブに近い自然な表現にするための具体的なコツを、さらに深く掘り下げて解説していきますね。
原因や理由で使う際の禁止事項
「原因・理由」の意味で「-아/어서」を使うときには、私たち学習者がどうしても間違いやすい「3つの禁止ルール」が存在します。
このルールを破ってしまうと、文法的には通じても、ネイティブにとってはとても不自然で違和感のある韓国語に聞こえてしまうので、細心の注意が必要です。
最大のタブー:命令形・勧誘形は絶対NG!
理由を述べた後ろの文に「命令形(〜してください)」や「勧誘形(〜しましょう)」を持ってくることはできません。
日本語では「雨が降るので、傘を差してください」と普通に言えますが、韓国語でこれをそのまま直訳してはいけません。
✖️ 비가 와서 우산을 쓰세요.(不自然な表現)
⭕️ 비가 오니까 우산을 쓰세요.(正しい表現)
命令や勧誘というのは「話し手の強い意図」が含まれる表現です。
先ほども触れましたが、「-아/어서」はあくまで客観的な事実や自然な因果関係を表す柔らかい表現なので、強い意図を持つ命令や勧誘とは相性が最悪なのです。(出典:国立国語院『標準国語大辞典』)
このように、誰かに何かを指示したり提案したりする際の理由は、必ず「-(으)니까」を使うように徹底しましょう。
挨拶や感情表現での正しい使い方
先ほどは厳しい禁止ルールをお伝えしましたが、逆に「このシチュエーションでは絶対に -아/어서 しか使えない!」という独壇場の場面もあります。
それが、挨拶や自分の感情を表す言葉の理由を述べる時です。
ここは理屈よりも感覚で覚えてしまった方が早いかもしれません。
感情や挨拶の理由は -아/어서 一択!
これは「만나서 반갑습니다.」と言いますよね。ここで、理由を表すからといって「만나니까 반갑습니다」としてしまうと、なんだか理屈っぽくて、非常に違和感のある響きになってしまいます。
感情というのは、ある出来事(原因)に対して自然と湧き上がる結果だからです。
他にも、「늦어서 죄송합니다(遅れてすみません)」「선물을 받아서 기뻐요(プレゼントをもらって嬉しいです)」「배가 아파서 슬퍼요(お腹が痛くて悲しいです)」といった、喜び、悲しみ、感謝、謝罪などの感情の理由は、すべて「-아/어서」でつなぐのが韓国語の絶対的なルールです。
自分の気持ちを素直に伝えたい時は、迷わずこの文法を活用してくださいね。
行動の順序を表す際の注意点
行動の順序(〜して、〜てから)として使う場合にも、特有の奥深い注意点があります。
先ほど「前後の動作の関連性が強い」とお話ししましたが、これをもう少し感覚的に言い換えると「前の動作で起きた状態や結果を維持したまま、次の動作にスッと移る」という感覚になります。
動作の結果を維持したストーリー展開
(友達に会って、[その友達と一緒に一続きの行動として]映画を見ました。)例えば、私が休日に「山梨に行って妻に会いました(야마나시에 가서 아내를 만났어요)」という時。
これも、山梨に行くという行動と、そこで妻に会うという行動が一つの繋がったストーリーになっていますよね。
もしここで「야마나시에 가고 아내를 만났어요」と言ってしまうと、「山梨に行って、それとは別に(例えば東京に戻ってきてから)妻に会った」というような、チグハグな印象を与えかねません。
また、「服を着て出かけます(옷을 입고 나갑니다)」のように、身につける動作の場合は「-고」を使うのが一般的です。
「옷을 입어서」としてしまうと、服を着たことが原因で出かける、という変な意味になってしまうことがあるので、動詞の性質によっても使い分けが必要になる奥深いポイントです。
順序表現で前後の主語を同じにする
もう一つ、順序を表す「-아/어서」をマスターする上で、絶対に外してはいけない強力なルールがあります。
それは、前後の文の主語が必ず同じ人物(または物)でなければならないということです。
ここを間違えると、誰が何をしたのか全く分からない文章になってしまいます。
前後の主語は必ず「同一」に!
自分が食堂に行って、自分がご飯を食べるなら、主語は一貫して「私」なので「(저는) 식당에 가서 밥을 먹을 거예요.」で全く問題ありません。
しかし、「兄は医者で、弟は学生です」のように、前半の主語が「兄」で、後半の主語が「弟」に変わる場合は、この文法は絶対に使えません。
主語が変わる文章をつなぎたい場合は、単純な並列を表す「-고」を使って「형은 의사이고 동생은 학생이에요.」とするのが大正解です。
同じように「私が焼酎を飲んで、友達はビールを飲みました」と言いたい時も、主語が「私」と「友達」で異なるため、「제가 소주를 마셔서 친구는 맥주를 마셨어요」とするのはNGです。
(これだと「私が焼酎を飲んだせいで、友達はビールを飲んだ」という原因と結果の意味になってしまいます)。
正しくは「제가 소주를 마시고 친구는 맥주를 마셨어요.」となります。
主語の一致は、文章を書く際に常に意識しておきたい重要なチェックポイントですね。
復習:韓国語の接続表現②:〜ので・〜して(-아/어서)の原因と順序
今回は、韓国語の学習を続けていく中で、誰もが一度は高い壁として直面する重要な文法について、かなり詳しく掘り下げて解説してきました。
「原因・理由」と「行動の順序」という2つの異なる意味を併せ持つこと、そして「-(으)니까」や「-고」といった、よく似た表現との決定的な使い分けのポイントは、頭の中でしっかりと整理できましたでしょうか。
本記事の総まとめ
特に、理由として使う際に後ろに命令形や勧誘形が来ないこと、そして過去形などの時制マーカーを接続部分には絶対に置かないといったルールは、実際の会話やTOPIKの作文試験などでも本当によく間違えやすい部分です。
最初は頭で考えすぎて言葉に詰まってしまうかもしれませんが、焦る必要はありません。
たくさんの例文に触れて、自分自身の日常の出来事(例えば「ご飯を食べてお腹がいっぱいだ」など)を韓国語でつぶやく練習をしているうちに、自然と感覚が掴めてくるはずです。
ぜひこの記事を何度か読み返して、ご自身のペースでしっかりと復習してみてくださいね。
【※当サイトの情報についてのお願い】
言語のニュアンスや文法の解釈は、前後の文脈や会話の状況によって微妙に変化することがあります。
当ブログでの解説は、あくまで一般的な学習の目安として、私自身の学習経験に基づき作成しておりますので、すべての状況に当てはまる断定的なものではありません。
正確な文法ルールの厳密な確認や、語学試験の解答など、最終的な判断が必要となる重要な場面では、公的な韓国語教育の公式サイトを参照されるか、専門の語学講師にご相談・ご確認いただくことを強くおすすめいたします。

