韓国語の〜しかねない「-(으)ㄹ지도 모른다」「 / -(으)ㄹ까 봐」を徹底解説
こんにちは。ハングルライフ運営者のホシです。
韓国語を勉強していると、先のことがわからなくて不安になったり、悪い結果にならないか心配になったりする表現に出会うことがありますよね。
特に、韓国語の可能性と懸念や〜しかねない状況を表す文法としてよく出てくるのが-(으)ㄹ지도 모른다や-(으)ㄹ까 봐です。
これらは日本語に訳すと似ているように感じますが、実は使う場面や込められた感情に違いがあります。
TOPIKの勉強や日常会話で、どちらを使えばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな推測や心配を表す文法をわかりやすく整理し、実践で迷わず使えるように解説していきます。
韓国語の可能性と懸念である〜しかねないという意味の-(으)ㄹ지도 모른다や-(으)ㄹ까 봐の使い分けについて、一緒にすっきりと理解していきましょう。
この記事のポイント
- 推測を表す文法と懸念を示す文法の根本的な違い
- TOPIK試験で役立つ類似表現の具体的な見分け方
- 日常生活やビジネスシーンで使える自然な言い回し
- 韓国語ならではの細かい心理状態を表現する語彙力
韓国語の可能性と懸念の〜しかねない「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ까 봐」の基本

まずは、未来に対する推測や、何か悪いことが起こるかもしれないという不安を表す基本的な文法から見ていきましょう。
これらの表現をマスターすれば、自分の気持ちをより正確に韓国語で伝えられるようになりますよ。
「-(으)ㄹ지도 모른다」での推測と使い方

結論から言うと、「-(으)ㄹ지도 모른다」は、話し手自身が「ひょっとしたら〜かもしれない」と、確信はないけれど可能性がゼロではないと推測している時に使う表現です。
この文法は、日本語の「〜かもしれない」や「〜するかどうかもわからない」に最も近いニュアンスを持っています。
文法の成り立ちを少し分解してみると、未来や推測を表す「-(으)ㄹ」に、不確実さを表す「지」、強調の「도(〜も、〜すら)」、そして「모르다(わからない)」が組み合わさっています。
直訳すると「〜することすら、わからない」となり、そこから「どうなるか全く予想がつかないが、ひょっとしたらそうなる余地がある」という曖昧な予測を表すようになるのですね。
例えば、私は自己鍛錬として週に3回、1回10kmのランニングを欠かさず行っているのですが、走る前に空模様を見て「今日はいつもより雲が厚いから、途中で雨が降るかもしれないな」と漠然と予測することがあります。
このように、客観的なデータというよりも、話し手の主観的な不安や期待が色濃く反映されるのが特徴です。
スポーツジムで筋トレをする際にも、「今日はいつもより追い込んだから、明日はひどい筋肉痛になるかもしれないな」と考えることがありますが、これもまさにこの文法がぴったり当てはまるシチュエーションです。
不確実な未来に対して、少しの懸念や推測を交えて話したい時に、とても便利で頻繁に使われる表現ですね。
【-(으)ㄹ지도 모른다 の活用ルール】
パッチムなし動詞・形容詞:語幹 + -ㄹ지도 모른다
パッチムあり動詞・形容詞:語幹 + -을지도 모른다
「ㄹ」パッチムの動詞・形容詞:ㄹ脱落 + -ㄹ지도 모른다
実際の例文を見てみましょう。
【日常会話での使用例】
내일 비가 올지도 몰라요.
(明日、雨が降るかもしれません。)
음식이 부족할지도 몰라요.
(食べ物が足りないかもしれません。)
시간이 많이 걸릴지도 몰라요.
(時間が多くかかるかもしれません。)
このように、日常のちょっとした予測から、仕事でのスケジュールの懸念まで、幅広く使うことができます。
自分の主観的な予測や、少しの不安を表現したい時に積極的に使ってみてくださいね。
推測や可能性を表す表現としては、「-(으)ㄹ지도 모른다」の他にも「〜みたいだ(-것 같다)」が頻繁に使われます。日常会話でのニュアンスの違いについて知りたい方は、こちらの記事もあわせて参考にしてください。
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TOPIK対策:「-(으)ㄹ 수도 있다」との違い
TOPIK試験の読解や作文で非常によく問われ、学習者が最もつまずきやすいのが、「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ 수도 있다」の決定的な違いです。
結論をお伝えすると、前者は「主観的で確信のない推測」であるのに対し、後者は「客観的な事実や能力に基づく可能性」を示すという明確な断層が存在します。
「-(으)ㄹ 수도 있다」に含まれる「수」は、方法や可能性を表す依存名詞です。
韓国の公的機関である(出典:国立国語院『標準国語大辞典』)の定義でも、「수」は「あることをする能力や、あることが起こる可能性」を示すとされています。
つまり、ルールや物理的な法則、あるいは過去のデータに基づき、「そのようなケースに至る可能性が客観的に存在している」という事実を提示する表現なのです。
例えば、野外イベントの雨天時の対応を公式に案内する場面を想像してみてください。
「비가 오면 경기가 취소될 수도 있습니다(雨が降れば試合がキャンセルになることもあります)」と言えば、あらかじめ定められた規定に基づく客観的な「告知」としてのニュアンスになります。
一方、「비가 오면 경기가 취소될 지도 모릅니다(雨が降れば試合がキャンセルになるかもしれません)」と表現してしまうと、公式な規定があるわけではなく、担当者が個人的に「キャンセルされちゃうんじゃないかな…」と不安がっている、という非常に主観的で頼りない響きに変わってしまいます。
私は本業で海外営業部門の責任者を務めており、クライアントと直接交渉を行いますが、契約上のリスクや「〜しかねない事態」を説明する際、個人の憶測である「지도 모른다」をビジネス文書で使うことはまずありません。
TOPIKのライティング(쓰기)の53番や54番で、社会問題や客観的なリスクを論じる場合も全く同じです。
主観的な「-(으)ㄹ지도 모른다」よりも、「-(으)ㄹ 수도 있다」や後述する「우려가 있다」を使うことで、文章に論理的な説得力が増し、高得点に繋がりやすくなります。
この「客観性」と「主観性」のベクトルを理解することが、中級から上級へステップアップするための重要な鍵となります。
【可能性を表す表現の比較】
-(으)ㄹ지도 모른다
特徴:話し手自身の主観的で確信のない推測。
ニュアンス:「ひょっとしたら〜かもしれない」という個人的な不安や予測を表す。
-(으)ㄹ 수도 있다
特徴:客観的な事実や能力に基づく可能性。
ニュアンス:「そのようなケースに至る可能性が(客観的に)あり得る」という事実を提示する。
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「-(으)ㄹ까 봐」で心配や行動を表現
検索キーワードにある「〜しかねない」という、悪い結果が起こることを恐れる気持ちを最も的確に表現するのが「-(으)ㄹ까 봐」です。
結論として、この文法は「〜するのではないかと思って(心配で)」という意味を持ち、望ましくない結果を未然に防ごうとする話し手の心理と、それに伴う具体的な「行動」を因果関係として結びつける強力な文法です。
語源を紐解くと、疑問や推量を表す「-(으)ㄹ까」に、動詞の「보다(見る)」が結合し、理由を表す「-아/어서」が省略された形が原形となっています。
韓国語の「보다」には、単に目で「見る」だけでなく、「状況を判断する」「見なす」という広い意味が含まれています。
つまり、「悪い事態が起こるだろうかと推測して見なし、その結果として予防的な行動をとる」という論理構造が根底に流れているのです。
私は月に1週間、家族が暮らす山梨県に滞在する二拠点生活を送っていますが、東京へ戻る移動の際、「渋滞に巻き込まれるかもしれない」という推測だけでは文は終わりません。
「渋滞に巻き込まれるのが心配だから、いつもより1時間早く家を出た」というように、懸念を回避するための積極的な行動が必ず伴います。
この「後続節に対する厳格な制約」を理解していないと、不自然な韓国語になってしまうので注意が必要です。
ちなみに、この文法の語源に含まれる「-아/어서」をはじめとした理由を表す表現の使い分けについては、こちらの記事で徹底的に比較していますので、あわせて参考にしてください。
【「-(으)ㄹ까 봐」の後続節のパターン比較】
〇 正用例(予防的行動)
構造:-(으)ㄹ까 봐 + 積極的行動
例文:늦을까 봐 일찍 출발했다.(遅れるかと思って早く出発した。)
〇 正用例(感情の直接描写)
構造:-(으)ㄹ까 봐 + 感情
例文:늦을까 봐 걱정이다.(遅れるかと思って心配だ。)
× 誤用例(単なる状態の記述)
構造:-(으)ㄹ까 봐 + 単なる状態
例文:늦을까 봐 택시가 있습니다.(遅れるかと思ってタクシーがあります。)
日常会話でも、健康管理のために「風邪を引くかと思って上着を持ってきた」や、仕事で「ミスをするかと思って何度も見直した」など、あらゆるリスクヘッジの場面で大活躍する表現です。
後ろには必ず自分の意志による予防行動や、不安な感情を繋げるように意識するだけで、ネイティブらしい自然な文章を作ることができますよ。
「-(으)ㄹ까 하다」等、つもりを表す表現

「-(으)ㄹ까 봐」と形態が非常に似ていて、多くの学習者が混乱してしまうのが「-(으)ㄹ까 하다」という文法です。
結論から言うと、この文法は懸念や心配を表すものではなく、「〜しようかと思う」という、まだ確定していない話し手の漠然とした意図や計画を表す際に用いられます。
自分自身の内面で考えを巡らせている状態を描写する表現ですね。
例えば、休日の計画を立てる時に「明日は家でゆっくり休もうかな」と考えたり、「午前に銀行へ行ってこようかな」と予定を思い浮かべたりするような、最もフラットで客観的な計画の宣言になります。
韓国語の豊かなところは、この文末の表現を少し変えるだけで、心理的なニュアンスのグラデーションを細かく描写できる点にあります。
「-(으)ㄹ까 봐(요)」を文末の終結語尾として使うと、周囲の状況や外部要因を考慮(より様子を見る)した結果、「やはり〜しようかな」と思い至る、少し控えめで躊躇いがちなニュアンスになります。
相手の反応を気にしながら意図を伝える時にぴったりです。
また、「-(으)ㄹ까 싶다」という表現もあります。
これは「싶다(〜したい、〜と思う)」の性質から、自問自答のニュアンスが強くなり、「〜しようかどうしようか…」と心が揺れている心理的な迷いや、直感的な思いつきを表すことが多いです。
私が照明・インテリア空間デザインのアイデアを練っている時にも、「この空間には間接照明を増やそうかと思う(조명을 늘릴까 하다)」と単純な計画を立てることもあれば、「やっぱり色温度を少し下げてみようかな(색온도를 낮출까 봐요)」と状況を見ながら調整することもあります。
日常会話では高い互換性を持ちますが、このような微細なニュアンスの違いを知っておくと、韓国ドラマのセリフの裏にある登場人物の繊細な感情まで読み取れるようになり、学習がさらに楽しくなるはずです。
【意図を表す文末表現のニュアンスの違い】
-(으)ㄹ까 하다(〜しようかと思う)
最もフラットで客観的。自分の中で考えている漠然とした計画の宣言。
-(으)ㄹ까 봐(요)(やはり〜しようかな)
周囲の状況を考慮し、少し相手の反応を気にしながら控えめに伝える意図。
-(으)ㄹ까 싶다(〜しようかどうしようか)
自問自答のニュアンスが強く、心が揺れている迷いや直感的な思いつきを表す。
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「-았/었(다)가는」を使った強い警告

検索意図である「〜しかねない(悪い結果を招く可能性がある)」を、よりダイレクトかつ強力に表現する中・上級文法として、「-았/었(다)가는」の存在は欠かせません。
結論として、この表現は、ある行動を一度でもしてしまったり、その状態が継続したりすると、その結果として「必ず致命的な事態(〜しかねない状況)が起こる」という強い警告や懸念を表します。
形としては動詞の過去形語幹に接続しますが、過去の事実を述べているわけではありません。
「もしその行動が完了した(実現してしまった)と仮定した場合」の強力な条件節として機能しているのが特徴です。
そのため、後続節には必ず否定的な結果や、話し手が全く望んでいない最悪の事態が配置されなければならないという厳格な文脈的制約があります。
例えば、車を猛スピードで運転している人に対して、「그렇게 속도를 냈다가는 사고가 날지도 몰라요(あんなにスピードを出していては、事故を起こしかねない)」と注意喚起をする場面などで使われます。
「-(으)ㄹ까 봐」が話し手の内面的な「心配や不安」に焦点を当てているのに対し、「-았/었(다)가는」は、行動と結果の「因果関係に基づく客観的で厳しい警告」に重きを置いています。
私がビジネスの最前線で交渉を行う際にも、もしクライアントとの合意事項を無視するような対応をすれば、「そんなことをしては、信頼関係を完全に失いかねない(신뢰를 잃었다가는…)」と、社内で厳しくリスクを共有することがあります。
日常会話での強い注意喚起から、社会的なリスクを論じる評論やTOPIKの長文読解まで幅広く使用される、非常に実践的で説得力のある表現です。
韓国語の可能性と懸念の〜しかねない「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ까 봐」の応用
ここからは、ビジネスシーンや公式な場で使われる表現や、日本人が間違えやすい否定形、心理状態を表す関連語彙など、より一歩踏み込んだ応用知識を解説していきます。
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ビジネスで使う「우려가 있다」と「염려」

私は普段、海外出張を重ねながら現地のクライアントと直接交渉を行うなど、日常的にグローバルな営業活動を展開しています。
そのようなビジネスや公式な場面で、「〜しかねない」「〜する懸念がある」とリスクを表現したい場合、日常的な「걱정(心配)」という単語を使うのは少しカジュアルすぎて不適切になることがあります。
結論として、フォーマルな場面では重大な客観的リスクを示す「우려가 있다」と、相手への配慮を含む「염려」という格調高い漢字語を適切に使い分けることが求められます。
ニュース報道、論文、ビジネス文書において「〜しかねない」と表現する場合、最も的確なのが「-(으)ㄹ 우려가 있다(〜する憂慮がある)」です。
これは経済的損失、プロジェクトの失敗、安全保障上のリスクなど、重大な悪影響が予想されるマクロな事象に対して使用されます。
「이대로 가면 경제에 심각한 타격을 줄 우려가 있습니다(このままいけば、経済に深刻な打撃を与えかねない)」のように、個人的な感情を超えた客観的なリスクを指摘する際に非常に有効です。
一方で、「우려(憂慮)」と似た表現に「염려(念慮)」があります。
どちらも日本語では「心配」と翻訳されがちですが、「염려」は目上の人に対する気遣いや、将来に対する不安など、やや感情的・人間関係的な配慮を含む場合に使用されます。
クライアントとのやり取りで、トラブル対応後に「ご心配をおかけして誠に申し訳ありません」とメールを打つ際は、「염려를 끼쳐드려 죄송합니다」がビジネスの定型句となります。
この二つの漢字語のニュアンスの違いをマスターすれば、プロフェッショナルとしての信頼感を相手に与えることができるようになりますよ。
間違いやすい「걱정이다」と「걱정하다」の違い
日常会話に戻りますが、「-(으)ㄹ까 봐」などの不確実性を表す文法は、しばしば「心配だ(걱정)」という固有語と結びついて使われます。
ここで多くの学習者が直面する見えない壁が、形容詞的用法の「걱정이다」と、動詞的用法の「걱정하다」の厳密な使い分けです。
結論から言うと、「걱정이다」は話し手本人の切実な主観的感情(第一人称の心理状態)を描写し、「걱정하다」は第三者の客観的な状況や「心配する」という行為そのものを描写します。
例えば、私が山梨にいる家族を思って「うちの息子が元気にしているか心配です」と自分の思いを伝えるなら、「우리 아들이 잘 지내고 있는지 걱정이에요」と形容詞的に表現するのが自然です。
しかし、「うちの父は毎日心配をしています」と、第三者である父親の行為を客観的に描写する場合は、「우리 아버지는 매일 걱정을 해요」と動詞を使わなければなりません。
さらに、ここでTOPIK試験でも頻出する非常に重要な文法的制約があります。
相手に対して「心配しないでください」と命令・勧誘表現を作る場合、韓国語では形容詞に命令形を接続することができません。
したがって、形容詞ベースの「걱정이 마세요」は非文法的であり、必ず動詞である「걱정하지 마세요」を使用しなければならないのです。
日本人にとっては「心配」という一つの単語で処理してしまいがちですが、品詞的性質を正確に把握することで、文法的なミスを劇的に減らすことができます。
【걱정이다 と 걱정하다 の品詞的断層】
걱정이다(形容詞的:〜が心配だ)
対象:話し手自身の切実な主観的感情
例文:우리 아들이 걱정이에요.(息子が心配です。)
注意点:命令形(〜しないでください)にはできない。
걱정하다(動詞的:〜を心配する)
対象:第三者の状況や「心配する」という行為そのもの
例文:아버지는 매일 걱정을 해요.(父は毎日心配をしています。)
注意点:命令形(걱정하지 마세요)を作ることができる。
否定の「안」と「못」の違いとできない表現

「〜しかねない」「〜するかわからない」という可能性の議論は、韓国語における否定表現の構造的理解なしには完結しません。
なぜなら、悪い結果を引き起こす原因の多くが「何かをしないこと」や「何かができないこと」に起因するからです。
結論として、韓国語の短い否定表現である「안」は話し手の自発的な意志による否定(しない)を表し、「못」は能力不足や外部要因による不可能(できない)を表します。
「好きじゃないから食べない」という主体的選択なら「안 먹다」であり、「時間がなくて行けなかった」という不可抗力なら「못 가다」となります。
語学学習においても、「今日単語の暗記をやらない(안 하다)」のか、「忙しすぎて時間的・体力的にどうしてもできなかった(못 하다)」のかを区別することは、モチベーション管理の上でも大切ですよね。
そして、ここで絶対に覚えておきたい極めて重要な文法的ルールが存在します。
【重要】形容詞に対する「못」の使用不可
「못」は原則として動詞の動作性に対してのみ作用します。
「美しいことができない(못 예쁘다)」という表現は文法的に完全に間違いであり、形容詞の性質や状態を否定する場合は、必ず「안 예쁘다」または「예쁘지 않다」を使用しなければなりません。
このルールを無視して形容詞に「못」をつけてしまうと、ネイティブには非常に不自然に聞こえてしまいます。
TOPIKの文法問題でも狙われやすいポイントなので、しっかりと頭に入れておいてくださいね。
本記事では基礎的な違いに触れましたが、否定形「안」と「못」のさらに詳しい使い分けや豊富な例文については、こちらの記事で徹底的に解説していますので、あわせて参考にしてください。
【否定表現「안」と「못」の決定的な違い】
「안」(意志による否定)
意味:話し手の自発的な意志によって「しない」こと。
例:안 먹다(好きじゃないから食べない)
「못」(不可能・外部要因)
意味:能力不足や外部の状況のせいで「できない」こと。
例:못 가다(時間がなくて行けなかった)
落ち着かない心理を示す韓国語の関連語彙

「〜しかねない」という不確実な懸念に直面した時、人間の心は揺れ動き、落ち着かない心理状態になりますよね。
韓国語は感情表現が非常に豊かな言語であり、この「落ち着かない」「不安だ」という心理状態を描写する語彙のネットワークが驚くほど細分化されています。
結論として、自分がなぜ落ち着かないのか、その根本的な原因や状況に合わせて単語を使い分けることで、よりネイティブに近い精緻な表現が可能となります。
代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
まず「심란하다(心乱하다)」は、何か心配なことや悩み事があって、心が乱れて落ち着かない状態を表します。
内面的な憂鬱さを伴うため、重大な決断を控えて眠れない夜などにぴったりです。
次に「정신(이) 없다(精神がない)」は、忙しすぎたり、周りの状況が騒がしかったりして、バタバタと慌ただしく落ち着かない状態です。
私も出張前で業務が立て込んでいる時は、まさに「너무 바빠서 정신이 없어요(忙しすぎて落ち着きません)」という状態になります。
「진정되지 않다(鎮静されない)」は、驚きや怒り、あるいは強い興奮状態から、心臓のドキドキが収まらず生理的に落ち着かない状態を指します。
「초조하다(焦燥하다)」は、何かを待っていたり、時間的なプレップレッシャーを強いられたりして、「焦る」「いらいらする」といった落ち着かなさです。
試験の合格発表を待つ間のソワソワした気持ちなどは、まさに「초조하다」ですね。
日本語ではすべて「落ち着かない」で片付けられてしまいますが、韓国語ではその時の自分の感情の解像度を上げることで、相手に気持ちが何倍も正確に伝わるようになりますよ。
【落ち着かない心理を示す関連語彙の比較】
심란하다(心が乱れる)
心配事があって内面的に憂鬱で落ち着かない状態を表します。
정신(이) 없다(精神がない)
忙しすぎたり周りが騒がしかったりして、バタバタと落ち着かない状態を表します。
진정되지 않다(鎮静されない)
驚きや怒り、強い興奮状態から、心臓のドキドキが収まらず生理的に落ち着かない状態を指します。
초조하다(焦燥하다)
何かを待っていたり、時間的なプレッシャーを強いられたりして、「焦る」「いらいらする」といった落ち着かなさです。
韓国語の推測・懸念表現に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ 수도 있다」は会話でどちらを多く使いますか?
A. 日常会話ではどちらも非常に多く使われますが、個人的な予測や不安(「明日は雨が降るかもね」など)を話す時は「-(으)ㄹ지도 모른다」が好まれます。
一方で、客観的な事実や選択肢の1つとして(「電車で行くこともできるよ」など)提案・説明する時は「-(으)ㄹ 수도 있다」がよく使われます。
自分がどう感じているかに焦点を当てるか、事実を伝えるかで使い分けてみてくださいね。
Q2. 「-(으)ㄹ까 봐」の後ろには、どんな行動を続ければいいですか?
A. その心配事を「避けるための予防行動」を続けるのが最も自然です。
例えば、「風邪を引くかと思って(감기 걸릴까 봐)」の後ろには、「服をたくさん着た(옷을 많이 입었다)」や「薬を飲んだ(약을 먹었다)」のような具体的な行動が続きます。
また、「心配だ(걱정이다)」という不安な感情の言葉を直接続けるのも、文法的に正しい自然な表現ですよ。
Q3. TOPIKの作文(쓰기)で「〜しかねない」と書く場合のおすすめ表現はありますか?
A. TOPIKの作文、特に社会問題など論理的な文章を書く54番の問題では、フォーマルな「-(으)ㄹ 우려가 있다(〜する恐れ・憂慮がある)」が非常におすすめです。
また、強い警告を表す「-았/었(다)가는(〜してしまっては)」を使うと、採点者に上級レベルの語彙力と文法力があるとアピールでき、高得点を狙いやすくなりますよ。
Q4. 「걱정이다」と「걱정하다」はどう使い分ければいいですか?
A. 自分自身の切実な不安な気持ちを伝える時は、形容詞である「걱정이다」を使います。
一方、「私の父はいつも私のことを心配している(우리아버지는 매일 걱정을 해요)」のように、他人の行為や状態を客観的に表す時は動詞の「걱정하다」を使います。
命令形の「心配しないでください」は、必ず動詞の「걱정하지 마세요」になる点も重要なので覚えておきましょう。
まとめ:韓国語の可能性と懸念の〜しかねない「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ까 봐」

いかがでしたでしょうか。
今回は、韓国語の可能性と懸念、そして「〜しかねない」という不安を表す「-(으)ㄹ지도 모른다」と「-(으)ㄹ까 봐」について、細かいニュアンスや使い分けまで詳しく解説してきました。
結論として、確信のない漠然とした推測には「-(으)ㄹ지도 모른다」を、悪い結果を心配して具体的な予防行動を起こす時には「-(으)ㄹ까 봐」を使うのが基本ルールです。
また、TOPIK試験やビジネスといった公式な場面に合わせて、「-(으)ㄹ 수도 있다」や「우려가 있다」を意識して使い分けることで、あなたの韓国語はさらに知的で洗練されたものになります。
私、ホシの語学に対する思いや詳しいプロフィール、そして当ブログ「ハングルライフ」の運営理念については、こちらのページで紹介していますので、ぜひあわせて参考にしてください。
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これからも一緒に、楽しく着実にステップアップしていきましょう!
※本記事で紹介した勉強法や試験対策の基準、各種数値データなどは、あくまで私個人の経験に基づく一般的な目安です。
TOPIK試験の受験要項やルール等の正確な情報は、必ず公式機関のウェブサイト(出典:韓国教育財団『TOPIK公式ページ』)をご確認ください。
また、留学やキャリア形成などに関する最終的なご判断は、自己責任のもと、必要に応じて専門機関等へご相談されることをお勧めいたします。

